穀菜食で健康と幸福を

ベテラン穀菜食者の失敗

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      ベテラン穀菜食者の失敗

                               伊藤 誠
 穀菜食を実践すれば、病気は速やかに治り、健康で幸福な人生を送り、長寿が約束されているように信じている人が多いと思います。しかし、現実にはその通りになっていないのです。

○ 股関節が痛い
Q.歩くと股関節が痛く長距離は歩けません。そして、腰が重く、夜間トイレに 2~3回起きます。
A.腰は体の要(かなめ)で、陽性な老廃物が集まるところです。要するに塩気の蓄積が多 く、腰の周りの筋肉が硬く張ります。従って。膀胱も塩気で縮んでいるため、 お小水を充分に貯めることができないからトイレに起きるのです。
  股関節が歩くと痛いのも、腰、臀部、股関節の周囲の筋肉が硬直して弾力を 失い、血液循環が悪く、股関節に酸素、栄養素が充分に届かないため、股関節 内の滑液が汚れ炎症を起こし、熱を持って痛みを発するのです。それがこじれ ると軟骨が弾力を失い、しかも軟骨が矧が(は)れて慢性的な関節痛となります。
Q.10年以上玄米菜食を実践しているのにナゼ硬くなったのですか。
A.どのような食事を摂っているのですか。
Q.玄米にごま塩をかけて、きんぴら、ヒジキレンコン、根菜の煮つけなど食養 の基本食を忠実に守っています。
A.真面目に長年基本食を実践した人ほど、あなたと同じような症状で苦しんで いる人をたくさん見ています。

○ 体質に合った食生活が必要
Q.真面目な人がナゼ苦しまなくてはならないのですか。
A.体質・症状に合った食生活が大切です。
Q.胃腸が弱く陰性だから、食養の基本食を食べなさいと指導を受けたから食べ てきました。
A.最初は陰性でも症状・体質とも刻々と変化します。その変化と共に食事の内 容を変えなければ体調は整いません。
Q.それでも、玄米を食べ始めると共に体調が良く1~2年間ぐらいは体が軽く よく動けました。その後、徐々に腰とか後頭部が重くなってきました。
A.陰性状態から中庸になり、体がよく動けるようになったところで、麺類(うど ん、冷麦、そうめん)、緑黄野菜、豆腐、芋類などを摂る必要があったのです。

○ 動物性老廃物を抜かずに締めすぎ
Q.中庸の玄米を食べてナゼ締まりすぎ体が硬くなるのですか。
A.玄米で硬くなるのではなく、玄米菜食に入る前に動物性食品を食べていた老 廃物を抜かずに、玄米とごま塩で締めてしまったのです。
  その結果、陽性の冷え症・低体温、腰痛、夜間にトイレに起きる、イライラ、 怒りぽっくなったりなどの症状が出るのです。

Q.今後どのような食事がよいのですか。
A.極陽性になっているから、当分玄米をカットして、主食はうどん、冷麦、オ ートミール粥など麦製品か、リンゴのくず練に変えて下さい。
Q.おかずは何を食べますか。
A.緑黄野菜、豆腐、芋類を摂り、基本の副食は時々食べる程度で良いでしょう。
Q.副食は、主食の1/3と聞いていますが、もう少し食べたいのですが。
A.陰性体質の人は、穀菜食の基本食(キンピラ、ひじきレンコン、鉄火味噌な ど長時間煮込んで水分の少ないおかず)は主食の1/3程度です。中庸の人或いは 中庸より半歩か1歩程度陽性に踏み込んでいる人は、基本食を1/3程度と野菜炒 め、天ぷらなど短時間で調理したおかずは、主食の1/2から同量程度です。
  しかし、中庸より4歩、5歩以上陽性に傾いている人は、緑黄野菜、豆腐、 芋類など陰性な副食を主食の2~3倍以上食べても差し支えありません。但し、 中庸の条件を維持出来る範囲以内に留めることは大切です。
Q.股関節は治りますか。
A.この食事を実践すれば治ります。

○ 陰性肥大型は本当に陰性か
Q.玄米を食べ始めたころに、あなたは水太りで極陰だから豆腐や芋類は食べて はいけないと教えられました。だからなるべく控えるようにしてきました。
A.うどん、里芋、豆腐を食べると美味しいでしょう。
Q.食べれば美味しいし、本当は食べたい。しかし、極陰と言われていたから我 慢してなるべく食べませんでした。
A.水太りタイプの人は本来芯は陽性です。体の中心に昔食べた動物性の塩気が あるから、水を引き寄せて太るのです。その古い塩気を上手に抜く必要がある のです。
Q.初めて聞きました。
A.要するに陰性肥大型は。現在回っている血液は水分が多く陰性で、体質その ものは陽性の人が多いのです。
  従って、中庸の条件を維持できていれば、豆腐、芋類も必要です。
Q.穀菜食を実践している人は、私のように痩せている人が多いように思います。A.肥大型陰性の人が、穀菜食の基本食を食べると血液中の水分が抜けると陽性 の萎縮型になるのです。それを貧血型の痩せ衰えと錯覚しているのです。
Q.私のように苦しんでいる人は多いですか。
A.腰痛、頭痛、肩こり、リューマチで苦しむ人、陽性便秘・下痢、夜中に何度 もトイレに起きる人もたくさんあります。
  最近、締めすぎて陽性便秘と腰痛で動けなくなったり(女)、お小水が出なく なり(男)で亡くなった人があります。

○ 腰痛、陽性便秘で苦しむ
Q.えっ、締めすぎで亡くなられたのですか。
A.典型的な萎縮型の陽性にもかかわらず、真面目に玄米とごま塩、鉄火味噌な ど基本食の生活でした。
  そのうちの一人(女)は、平成22年秋から、うどん、冷麦など麦製品を摂る ようになって、腰が楽になり、夜トイレに起きるのも少なくなっていましたが、 福島原発事故後放射線が怖いと言って、主食を玄米だけに戻されました。
Q.知り合いにも玄米とごま塩、それに竹炭を使っている人があります。
A.原爆で大量の放射線を浴びたのではないから、普段通りの穀菜食を実践する

 だけで充分に対応できるのに陽性食に切り替え失敗した人をたくさん見ました。
  その結果、腰痛、陽性便秘、夜中トイレに2~3回起きるようになり、しか も痔に苦しみ一人で生活することが困難となり、救急車で入院して痔の手術を 受けられました。
Q.ナゼ入院されたのですか。
A.70才を過ぎ、親兄弟も亡くなっておられ、自炊も出来ない状態でした。
  手術後、玄米を出して貰える病院に転院されましたが、陽性過多で身動きが 困難な状態のところへ、1日2回玄米、昼食は糸そばをしっかり食べ、しかも、 根菜中心の副食を食べた結果、ほとんど寝たきりに近い状態で腰が痛く、しか も毎日のように下剤を使って便を出していると言って悲痛な電話が入ったこと もあります。
  その後、主食を3回とも冷麦、そうめんに変えて貰い、少しずつ動けるよう になってきました。しかし、体重が30kg前後に締めすぎ、極陽性になった 体には麺類に切り変えても、量を食べすぎたり、副食に陽性食が多いとなかな か体は緩んできませんでした。
Q.体重が30kgを切っても大丈夫ですか。
A.お小水が3~4回であれば大丈夫です。今までに20人以上見ています。こ の方は、昼間のお小水の回数はチョロチョロで、夜間トイレに2~3回起きて おられ、陽性の萎縮だから大丈夫です。痩せ衰えとは違います。
  そこで毎週生姜湯シップをしたり、食べものを持ち込んでいる人に主食代わ りに、りんごのくず練りを作って貰ったり、緑黄野菜、豆腐、芋類を出して貰 えるように頼みましたが、10月下旬朝にトイレで倒れられ、昼頃意識が戻り ました。
  倒れたときの血液・内臓検査は、すべて異常なし、脳出血・脳梗塞の形跡も なかったにも関わらず、知り合いの栄養士さんが、麺類やくず練ばかり食べて いるから栄養失調になって倒れた。だから病院から出る玄米粥を食べるべきと いうことになったようです。
Q.栄養失調であれば、血液検査でナゼ貧血と出ないのですか。
A.本来なら、赤血球、ヘモグロビンあるいは鉄分のいずれかが少ないはずです。 従って栄養失調で倒れたのではなく、血管が硬く、弾力を失っていたから立ち くらみで、脳が一時的に貧血状態となったと思います。
  その証拠は、毎週手当てに通っている方に、意識が戻る前後の唇の色を尋ね たところ「ピンクより少し赤かった」と言っておられました。
  もし、栄養失調による貧血状態であれば、唇は白っぽいか、チアノーゼにな っているはずです。
Q.玄米を食べないと造血できないと聞いたことがあります。
A.玄米を食べないと造血できないと言うなら、欧米人の大半は貧血になります。 ベジタリアンの方もたくさんおられます。又、長寿地帯のフンザ、コーカサス などの人々も玄米を食べていません。百歳前後の人が元気に農業をしています。
  もう一つ、1年近く下剤を使わないと便が出ていないのに臓器に異常がない というのもおかしな話です。臓器がすべて正常であれば自然に便が出ます。
Q.その後、体調は良くなってきましたか。
A.当然点滴が始まり、その夜から玄米粥が出されましたが、倒れたときの血液 検査は異常がなかったけれど、点滴と玄米粥になったあとの血液検査では血糖 値が下がっていたそうです。
  体質に合った物を食べれば消化出来るけれど、合わない食べもの、気の進ま ない食べ物ではスムーズに消化されません。消化吸収出来なければ栄養源とは なりません。
  倒れて3日後に毎週通っておられる方から「玄米粥は、1/3ほど食べるだけで ロールキャベツの中の豆腐とか、じゃが芋の煮物を真っ先に食べ、りんごのく
 ず練りは200gぐらい全部平らげられた」との連絡が入りました。
Q.体の本能ですか。
A.血液だけでなく、組織細胞、血管、内臓のすべてが凝縮され縮んでしまった から、体が陽性食を受け付けず、体を緩める陰性食を要求していたのです。本 来体が拒否する前に切り替えるべきでした。倒れる2週間ほど前に主食を3回 ともリンゴのくず練にしてもよいと許可があった時に切り替えるべきでした。

○ 夜中に大声で叫ぶ。
A.もう一つ、点滴と玄米粥になった夜から、夜中に大声で叫び看護士さんを呼 び寄せるようになったと聞いています。
Q.ナゼ叫ぶのですか。
A.極陽性になっているところへ、玄米粥とか点滴のカロリーの高いものが入っ たから肝臓に充血を起こし、副交感神経が働きやすい夜中に興奮したのです。
  夜泣き、疳虫も同じです。これはリンゴを食べさせ、肝臓の充血を取り除け ば治ります。だから玄米粥でなく、リンゴのくず練を喜んで食べたのです。

  桜沢 如一先生の病気の治らない3条件の中に「無双原理(宇宙法則)を認  めることができない人」があります。しかし、無双原理を認めるだけでなく、理 解しなければ認めたことになりません。
  食養指導を受けても、ナゼその指示が出たのかを理解できなければ、忠実に 実践できないし、体調が変化した時に対応できません。
Q.私は、今まで3人の方に指導を受けましたが、いつも痩せているから陰性だ と言われました。陽性過多と診断されたのは初めてです。
A.桜沢先生は陰陽2つに分けておられたので痩せていると陰性とされるケース が多かったようです、
  大森 英桜先生が体質を大きく4つに分けられました。痩せ衰えた貧血型の 陰性の萎縮(ガン、慢性病の末期の人)、引き締まった筋骨型の陽性の萎縮(昔の 柔道家、剣道家、今日ではマラソン、トライアスロンの選手)、階段の上り下り するとすぐバテる水太り型の陰性肥大。格闘技をするような血の気の多い多血 型の陽性肥大があります。ここへ中庸型があり、おおよそ5つのタイプに分け ると大きな間違いを防ぐことができます。
  しかし、現実として痩せていると陰性として指導している人が多いようです。  今回紹介した方も、長いこと便秘で苦しんでおられましたが、その時点で陽 性の便秘と気づくべきでした。40年近く穀菜食を真面目に実践して陰性過多 になることはありません。
  但し、体質が陽性過多になると湯茶をがぶ飲みして、現在回っている血液が 水っぽくなり、症状が陰性になることはあります。
  しかし、昼間のお小水がチョロチョロで、夜間トイレに2~3回起きること を考慮すれば陽性の便秘です。気付くのが遅すぎました。
Q.玄米を良く噛んで食べれば食べるほど動きが悪くなってきました。体質の見 方を間違えると地獄ですね。
A.それだけに無双原理の陰陽の目で、毎日の体調の変化、周りの出来事、健康 番組を見て訓練してください。
  快食、快便(大、小)、快眠、腹8分の食生活であれば健康になれます。
                                おわり

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