穀菜食で健康と幸福を

便秘に悩む

質問箱

    便 秘 に 悩 む
                               伊藤 誠
 30代の女性から「10年来便秘で悩んでいますが、玄米を食べれば治りますか」との相談が入りました。

 ○ 動物性蛋白を摂ると便は固くなる

Q.大学を出て就職した頃から便秘で悩んでいます。しばらくの間はサツマイモ を食べたり、果物を食べると便が良く出ていましたが、次第に効果が無くなり 薬を飲むようになりました。
A.学生時代は運動をしていましたか。
Q.テニスを少しやっていました。
A.その当時は何を好んで食べていましたか。
Q.肉、卵、ケーキが好きで良く食べていました。
A.野菜、果物は食べましたか。
Q.野菜は嫌いであまり食べていません。果物はバナナ、もも、梨は食べました。
A.そうすると便が固めで褐色でしたか。
Q.ハイ、コロコロで濃い色をしていました。ナゼ分かりますか。
A.動物性蛋白にはNaを多く含み、このNaは陽性で物を締める働きがありま す。従って便も固くなり、組織細胞も硬くなるから動脈硬化となり、腸などの 臓器も収縮し、しかも動物性食品には繊維が少ないから腸の動きが緩慢(かんまん)になっ て陽性の便秘にになります。
Q.ハイ、分かりました。
A.もう一つ、生理は周期が早く、黒っぽい色で、しかも時々塊がありましたか。
Q.ハイ、その通りです。どうしてわかりますか。
A.運動して、動物性食品を良く食べ、野菜、果物を少し摂った程度であれば、 自然に陽性になり、便は固く、褐色になり、生理も早くなり、黒っぽい塊が出 ます。その上激しい生理痛も考えられます。
Q.生理の時には2日間ほどは激痛で寝ていました。

 ○ 便秘にも陰陽がある

Q.友達から便秘は陰性と聞いていましたが陽性ですか、
A.便秘にも下痢にも陰陽があります。腸が弛んだ状態で動きが緩慢になった便 秘は陰性です。日本人は米の澱粉を食べ、その上砂糖の消費量が増えると共に 陰性な便秘が多くなりました。
  反対に腸が収縮して細く動きが悪くなった便秘は陽性で、肉食の多い欧米人 に多かったが、最近では、日本でも肉食が多くなったので、若い人には陽性の 便秘も増えています。

 ○ 便秘の見分け方

Q.どのように見分けますか。
A.お小水の回数が多く、痔、脱腸のある人の便秘は陰性便秘です。又、慢性病 患者の便秘の多くは陰性です。
  健康な人の唇は、上下共8㎜、8㎜で、上唇が胃を現し、下唇は腸の状態を 現します。陰性な便秘の時は腸が弛んでいるから下唇も弛んで分厚くなってい ます。唇の色はうすいか、チアノーゼ(紫色)状態です。
  話すテンポが遅く、声に力強さがありません。
  下痢、便秘が交互に来るときは▽便秘です。又、下行結腸が緩んだ便秘の時 には腹痛を伴うことがあります。

  反対にお小水の回数が少なく、夜トイレに起きることがある人の便秘は陽性 です。陽性な便秘の時は腸が収縮しているから下唇は弛んでいません。
  唇の色は黒ずんでいることが多いのです。要するに血液は濃いけれど酸化し て汚れています。健康な人の唇はピンク色です。濃い赤の時は充血でやや陽性 です。特に乳幼児で真っ赤な唇の時は発熱の前触れになることが多い。
  普段から動きがスピーディーで行動派です。

 ○ 便秘の治し方

Q.何を食べると治りますか。
A.陽性便秘には、キャベツか白菜と油揚げの炒め煮を毎食副食として摂ります。
 状況に応じて里芋、ジャガイモ、さつま芋、豆腐も摂って良いでしょう。
  りんご、蒸しりんご、りんごの葛練りも有効です。頑固な陽性便秘には生ゴ マ油を大匙1~2杯頓服します。
  はぶ茶を使用しても良いが。宿便が出にくいこともあります。
  陰陽がハッキリしない時には葛湯が有効です。葛は発汗、解熱、整腸作用が あり、陰陽を問わずゆっくり治します。

   手当ては、左下腹部に生姜湯シップ、里芋パスターを行います。

  長期間便が出ない時には、時にはイチジク浣腸を使っても良いでしょう。
  主食は玄米ごはん、玄米がゆ、ほうとう、うどん、ひやむぎ、そうめん、お 好み焼きなど陰性な主食が必要です。
Q.醤油番茶、醤油番茶を飲んでも良いですか。
A.陰性便秘には必要ですが、陽性便秘には必要ありません。飲むときには大根 卸入梅醤番茶にして下さい。

  陰性便秘には、梅醤番茶、ごま塩入くず練、玄米クリーム、大根卸し入梅生 番茶を飲みます。
  葛の固練り、玄米クリームで腸の働きを整えます。
  主食は、玄米ごはん、玄米餅、煮込みうどんなど、副食は穀菜食の基本食を 摂り中庸にすることが大切です。ひじきこんにゃくを毎食1~2箸食べて下さ い。ひじきは腸を丈夫にし、こんにゃくは砂おろしと言って腸内の老廃物を排 出します。
  食事は必ず一口毎に箸を下におき100回以上かむことが大切です。特に陰 性病の時には良く噛むことが重要です。

   手当ては、左下腹部に生姜湯シップ、里芋パスターをし、その上から焼き塩 で温めます。

  浣腸を使う時には2%程度の塩湯浣腸ならOKです、いちぢく浣腸は使えま せん。特に陰性なガン、慢性病で体力が落ちている時にいちじく浣腸を使うと ショックで体力を大幅に消耗します。一つ間違うと命を落とすこともあります。

Q.主食と副食の割合はどの程度ですか。
A.主食と副食の割合は、良く煮込んだキンピラとかひじきレンコンは 3 対 1 即ちご飯3口におかず1箸です。
  しかし、短時間で調理する野菜炒め、おでん、テンプラ等は1/2~同量迄 が目安です。但し、極陽性で頑固な高血圧とか肝臓病などの時には、緑黄野菜 などを主食の2~3倍摂ることもあります。
  状態によっては主食をほとんど無しで芋類、豆腐、緑黄野菜を多く摂ること もあります。
Q.食事の量はどの程度ですか。
A.食べる量は年齢、性別、運動量などによって異なります。人と比べて量が多 いとか少ないとは言えません。又、同じ人でも、その日その日の体調、運動量 によって異なります。
  中庸の条件に近い状態を保つことが大切です。やや陽性に傾いている時は、 主食を少し減らすか、緑黄野菜、芋類、豆腐、果物を少し多くします。
  反対にやや陰性に傾いている時は、陰性な食品を減らしたり、カットします。 その上で主食を少し多くしたり、塩味をやや強くします。
Q.中庸から離れた時は、まず食事を減らすことが大切ですか。
A.ハイ、その通りです。陽性過多になった時は、主食など陽性食品を減らし、 陰性に傾いた時には、まず陰性食品を減らすことです。
  良く病気を治す食べ物は何ですかと聞かれることが多いが、まずは病気の原 因となった食品をカットすることです。動物性食品、砂糖の入った食品、その 他、自分の体質症状に合わない食品は食べないことが病気を早く治すコツです。

  本来健康であれば快食、快便、快眠です。しかし、穀菜食の少食少飲を始め てからの便秘であれば、20日間ぐらいは出なくても心配ありません。
  自律神経の調和が整うと蠕動(ぜんどう)運動、蛇動運動が正常になり、腸が動きが良く なり、自然に便が出るようになります。

 ○ 運動をすること

Q.その他注意することがありますか。
A.便秘を治すには、食事はもちろん大切ですが運動も大切です。特に足を持ち 上げる運動をすると腹部の奥の筋肉を動かすから腹部の新陳代謝が良くなり、 腸の蠕動(ぜんどう)運動、蛇動運動が高まり、便秘の解消を早めます。
Q.どんな運動をしますか。
A.足を持ち上げる運動は、里山歩きが最適でしょう。ジョギングで膝を高く上 げて走るのも良いがケガをすることもあります。マイペースで里山を登り下が りすると、自然に膝を持ち上げることが出来、しかも捻挫等のケガも少ないか ら一番良い運動です。
  もちろん、自分で好きなスポーツがあれば、水泳、テニス、マラソンなどの 運動を行って下さい。
  毎日コンスタントに行うことが大切です。「継続は力なり」と言います。
  但し、急に過激な運動をしたり、長時間行うことなく徐々に行って下さい。
Q.有難う御座いました。
                                おわり

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional