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高血圧の治し方

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    高血圧の治し方
                               伊藤 誠
 60代の女性から「最大血圧が220mmHg,最低血圧が100mmHgあるけれど血圧降下剤は怖いと聞いています。玄米食で血圧が下がると友達から聞きましたが本当に下がりますか」と云う問い合わせが入りました。

 ○ 血圧はナゼ上がるか

Q.最大血圧が220mmHg,最低血圧が100mmHgあります。血圧を下げる 薬は怖いと聞きましたが、それはナゼですか。
A.それを説明するには血圧がナゼ上がるかを知る必要があります。
  動物は心臓から送り出される酸素と栄養素を含んだ赤い血液が全身にくまな く届けられます。
  しかし、動物性蛋白を摂りすぎると古塩の蓄積が多く、血管壁が硬くなって 収縮し、しかも血管内にコレステロール、中性脂肪が蓄積し、血管内が狭くな ります。
Q.血管内が狭くなると不都合がありますか。
A.血管内が狭くなれば血液の流れが悪くなります。
Q.血液の流れが悪いと体に悪影響を与えますか。
A.全身の細胞は酸素と栄養素を血液から受け取り、老廃物と炭酸ガスを血液に 渡しています。このシステムが順調に行われると細胞の活動が正常に営なまれ ます。
  しかし、血管内が狭くなり血液の流れが悪くなると全身の細胞で酸素と栄養 素が不足します。特に脳へ血液が届かないと死につながります。
Q.脳を守るために血圧が上がっているのですか。
A.その通りです。脳には常時一定量の酸素を送らなければ生きて行くことが出 来ないため、血圧を上げて脳へ一定量の血液を送り届けています。
 血圧降下剤は、副交感神経の働きを弱め、血管を広げ血液を脳へ送り届けてい ます。

 ○ 血圧降下剤は危険

Q.血管を広げて血液の流れを良くすれば問題は解決しないですか。
A.それは危険です。薬を一度飲んで血管に弾力が出て、その後、薬を飲まなく ても良いとなれば問題はありません。
Q.血圧を下げる薬は死ぬまで飲まなければならないと聞いています。
A.常時血管拡張剤を服用すると、血管は、ますます弾力を失い、いずれ血管が 破れ脳出血になったり、コレステロール、中性脂肪の蓄積が多くなり脳梗塞を 起こす確率も高くなります。
Q.昔は脳出血が多かったけれど、近頃は少なくなったと聞いています。
A.反対に脳梗塞が増えています。本来は高血圧患者が増えると脳出血も、それ に比例して増えるのが当然です。
Q.科学の進歩で「脳出血を起こさずに済んでいる」と言えないですか。
A.それは違います。薬の副作用と動物性食品、砂糖の摂りすぎで血管内のコレ ステロール、中性脂肪などの蓄積が多くなり脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣 病が増えています。

 ○ 危険信号を消すのは緩慢な自殺行為

A.要するに血圧降下剤で血圧を下げることは、火事が発生し、火災報知器が鳴 ったの時に「火災報知器の音が」騒ましいと言って配線を切る行為と同じです。
Q.それでは、西洋医学ではナゼそのような薬を使いますか。
A.西洋医学では、病気の原因が不明だから対症療法として血管を広げごまかし ているのです。
  食養では原因を把握しているから、大根卸し、第一大根湯、シイタケスープ、 りんご果汁などを飲み、古塩、コレステロール、中性脂肪を溶かし、体質に合 わせた食生活を実践するから自然に血圧が根本的に下がるのです。
Q.最近では内視鏡でコレステロール、中性脂肪を取り除く手術で助かる人が増 えています。厳しい食生活をするより楽だと思います。
A.ある程度太い血管内のコレステロール、中性脂肪などの蓄積物は取り除く事 が出来ますが、毛細管内の蓄積物は取り除く事は出来ません。
  又、蓄積物を手術で取り除いても、再び蓄積する可能性があります。
  正しい食生活で体質改善して病気の根源を治さない限り晩年に苦しむことに なります。

 ○ 頭痛の治し方

Q.血圧が上がると時々前頭部とか後頭部に頭痛があります。
A.頭痛などの痛みについても同じことが言えます。痛みがあるのは、体内に酸 化した血液があり、その箇所で炎症が起きているか、血液循環が悪く血管が腫 れて神経を刺激して痛みを発しています。
  それを血管拡張剤で血液循環を良くして痛みを取ったり、神経をマヒさせて 痛みを取ることは火災報知器の配線を切る行為と同じです。一時的に痛みが取 れてもまた再発します。
Q.頭痛を治す飲み物か食べ物はありますか。
A.血圧を上げるのも、痛みがあるのも血液の酸化です。従って血圧を下げる飲 み物が頭痛の解消にも効きます。第一大根湯、シイタケスープ、野菜スープ、 りんご、みかんの果汁などです。
 ・側頭部の痛み:肝臓に充血、蛋白が原因の時、第一大根湯、りんご、りんご         ジュース等。脂が原因の時、干シイタケスープ。
 ・前頭部の痛み:大半は脂の摂りすぎだから干シイタケスープ。
 ・後頭部の痛み:腎臓に充血だから第一大根湯、野菜スープ、みかん、りんご、         みかんジュース、りんごジュース等。
 ・眉間部の痛み:陰性食品の摂りすぎ、梅生番茶、醤油番茶、ヤンノー等。          眉間の痛みに陰性な飲み物、食べものは危険です。
  眉間部の頭痛は完全に陰性です。かき氷など冷たい物を食べ過ぎお腹が冷え た時には眉間が痛くなります。冷えと血液中の塩気不足です。
  高血圧の時には、眉間部の痛みはほとんどありません。
  眉間部以外の頭痛は、大半が動物性蛋白を摂り過ぎ、酸化した血液中の古塩 過多による陽性の頭痛です。
  頭痛の外用手当、りんごをすり卸し、ガーゼに包み、汁を軽くしぼり、絞り 粕で頭をマッサージする。酸化した毒素をりんごのアルカリで中和する。
  果汁は、陽性頭痛であればレモン汁を少し落として飲む。

 ○ 古塩とは

Q.先程、古塩が血管を硬くすると聞きましたが、味つけは薄くしますか。
A.古塩は、動物性蛋白の中にあるNaが体内の細胞に入り込んだ塩気で組織細 胞を硬くします。これによる動脈硬化が老化の原因となります。
  調味料の中の塩気は、血液中のイオン化Naとなり血液を動かす源であり、 血圧はそれほど上げません。
Q.濃い味つけでも良いですか。
A.濃い味つけだと古塩を抜く事が出来ないから、美味しい味より一味薄くして 下さい。極端に塩を怖がる必要はありません。
  但し、動物性食品は厳禁です。
Q.じゃこ、ニボシ、鰹節も使用出来ないですか。
A.日本人の動脈硬化は、出しにニボシ、鰹節を使い、干物を食べ塩気が細胞に 蓄積した結果です。この古塩が血管を硬くしました。しかし、今日の肉卵を食 べた動脈硬化と比べるとコレステロール、中性脂肪は少なかったと思います。

 ○ 血圧を下げる食べもの

Q.血圧をさげる食物は。
A.血圧を下げることより、血圧を上げる動物性食品一切、血管をもろくする砂 糖、ハチミツ、米飴などを食べないことが第一です。
  その上で、魚を多く食べて血圧が高い人は、蛋白の分解、脂消しとして大根 卸しを毎食摂ります。肉卵を多く食べた人は脂肪を溶かすためシイタケスープ を飲み、蛋白の分解を助けるためキャベツ、長ネギなどの緑黄野菜を食べます。
Q.果物は食べても良いですか。
A.りんご、みかん.露地物のイチゴなど酸味のある果物は、今までに食べた動 物性蛋白、脂肪を分解するから食べても良いでしょう。
  みかんは魚の毒消し、りんごは肉卵の毒消しの役割があります。
Q.桃、梨、バナナは?
A.酸味のない果物は、果糖で血液に粘りが出て血液循環を悪くし、しかも、血 液を溶かします。

 ○ 食養生は体質改善が目的

Q.普段の食事は何を食べますか。
A.最高血圧が180mmHgぐらい迄であれば、陽性病でも主食は玄米、うどん、 ひやむぎ、そうめんなどを食べます。
  しかし、最高血圧が200mmHgを越える極陽性の状態では玄米は食べない 方が良い結果が出ています。うどん、ひやむぎ、そうめんを少量です。
Q.玄米で病気を治すと聞いていますが。
A.今までの経験では、「最高血圧が200mmHg以上、最低血圧が100mmH g以上の人が玄米を食べると血圧は下がりにくい」と云うより、かえって血圧 を上げることが多いのです。
Q.ナゼですか。
A.動物性食品の摂取量が多く、野菜、海藻が極端に少なかったからです。要す るに血圧が200mmHg以上の人は、大幅にカロリー過多で極陽性になってい るのです。
  このような状態の人では、一旦最高血圧を50mmHg以上下げても、ご飯を 1口か2口食べただけで一気に元の血圧に戻ってしまった人が多いのです。
  私の高校時代の同級生は、最高血圧が180mmHg程度でしたが、玄米と野 菜と海藻で比較的短期間に140mmHg以下に下がり安定しています。しかし、 200mmHg以上に上がっていると簡単には治りません。
  もちろん、玄米を食べても体調が良ければ問題ありません。
  副食には、キャベツ、白菜、小松菜などビタミンC、繊維の多い緑黄野菜、 里芋、ジャガ芋、豆腐などの「カリウム」の多い陰性食品を摂ります。そして、 血管を丈夫にするためシイタケ入昆布の佃煮を毎食2~3枚食べます。
Q.200mmHg以上の高血圧は治らないですか。
A.3~4年の間に5人ほど指導しています。その中には260mmHgで失明に 近い人もありましたが、真面目に実践しておられる4人は140mmHg以下に 下がっています。しかし、食べ過ぎるとスグ180~200mmHg以上に跳ね 上がることもあります。
Q.血圧が安定するまでに何年かかりますか。
A.極陽性の病人さんは、主食を食べ過ぎないことが大切です。体質、症状に合 わせて控えめに食べれば、極陽性タイプの人でも3~4年あれば体質が徐々に 変わり血圧も安定します。
Q.友達の付き合いで外食は出来ませんか。
A.穀菜食でも、主食を食べ過ぎて血圧が跳ね上がることがあります。肉、卵、 魚など動物性食品を食べれば当然血圧は上がります。
  先程、話した最高血圧260mmHg以上で失明に近い人が、体調が良く油断 して、友達に砂糖の入った甘酒を勧められ飲んだところ「目が見えにくくなっ た」と連絡が入りました。
Q.それほど簡単に変わりますか。
A.西洋医学で治らないと宣告を受けた重病人は、油断すると悪くなるのは早い ですね。後2~3ヶ月の命と宣告を受けたガンの人が、食養を実践し体調を回 復し1~2年ぐらい経ち、一寸した油断で付き合いで会食して命を落とした人 が沢山あります。
  高血圧程度では命を落とした人は今のところ聞いたことはありません。しか し、体調を崩して苦労する人はあります。
Q.そのような食生活を3~4年も過ごすのですか。
A.西洋医学でも「毎日新しい細胞が出来、臓器などの細胞は3年で入れ替わり、 骨の細胞は7年かかり、脳神経は変わらない」と云っています。
  それだけに、最高血圧200mmHg以上の人が短期間に体質改善を成し遂げ ることは困難です。

 ○ 長寿の条件

Q.麺類を食べるとナゼ血圧が下がりますか。
A.穀類は植物の種で、種を蒔けば芽が出、茎、葉と生長し、花が咲き、実がな ります。要するに種は「いのち」があり、種を食べれば一物全体食が出来ます。
  陰陽の目から見ると穀類は中庸に近く、自律神経の交感神経、副交感神経を 極端に刺激しません。それ故、主食中心の食生活を実践すると心の動揺も少な くなります。
  玄米は、穀類の中でも一番中庸に近く、必須アミノ酸も揃っています。
  その点、小麦は冬の寒い、日照時間の少ない時期に育つから玄米より陰性で カロリーが低く体を冷やす食物です。だから夏の暑い時期に「ひやむぎ」「そ うめん」を食べます。
  高血圧の人は、カロリー過多だから麺類を主食に食べます。
Q.もう一つ、玄米を食べていても早死にする人もあると聞きますが、それはナ ゼですか。
A.その原因は5つあります。
 1.玄米は極陽性の一部の人を除けば最高の主食です。しかし、体質、症状に  合わせた副食を食べなければ体調が乱れ、短命で終わることもあります。
 2,玄米を食べても、噛まずに大食すれば胃、腸、肝臓などの臓器の機能が悪  くなります。
 3、玄米を食べているが、肉、卵、魚、甘い物を食べている人もあります。
 4.最近では健康のために玄米を食べる人も増えてきましたが、50~60年  以上前は病弱で、現代医学で見放されて玄米を食べ始めた人が多いのです。
   食養の指導者は結核で若死にするところを、食養で60~70代まで生き  られた人も多いのです。その点を考慮する必要があります。
 5、寿命には天命があります。長生きの出来る人は、耳が大きく、しかも良く寝ています。前から見ると耳が見えないくらい頭にくっついています。政界、  経済界のトップに立つ人や敬老の日前後に百才を迎えたお年寄りがテレビに良く登場しますが、その人達の耳は大きく、良く寝ています。
   これは、母親が妊娠中質素な食生活で良く動いた証拠です。そのような福  耳にもかかわらず短命な人は、普段から暴飲暴食を繰り返し、天命をまっとう出来なかった人です。
Q.確かに大臣とか大会社の社長の耳は大きく、額も広いですね。
A.反対に耳が小さく、前に出ている人は、トップの座を狙っても実現の可能性 は低く、長生きも困難です。大森英桜先生も自分で話しておられましたが「耳 が小さく、流れ耳だからそれほど長生きは出来ない」と言っておられました。
  それでも、結核で30才までの人生と医師から宣告されていましたが、食養 の実践により86才まで元気に講演旅行で全国を回っておられました。
  耳が小さくて長生きした人は本人が節制し、努力した人です。

                                おわり

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